グロースエンジニアになるためにどう学んでいくか

f:id:go_takahana:20210627152548p:plain

はじめに

本記事では、新卒1年目がグロースエンジニアを目指す中で学んだことを紹介します。
ただ私はまだグロースエンジニアには程遠いのであまり参考にならないと思いますが、「こんな失敗もあるのか〜」というお気持ちでご覧ください。

記事の対象者

  • グロースエンジニアを目指している方
  • もっとサービスにコミットしたいと思っているエンジニア

グロースエンジニアとは

グロースエンジニアは、施策を実行する際に「分析・仕様策定からリリース・評価まで "一人で" 一貫してできるエンジニア」です。
下図は一般的な施策実行フローとグロースエンジニアの担当領域を示したものです。
図より、従来のエンジニアと比較して、グロースエンジニアの担当領域が広がっていることがわかります。

分析や仕様策定から担当するということは、自ずと「データ分析」「仮説立案」などのスキルも求められます。
では、これらのスキルから身につけていくべきなのでしょうか?

f:id:go_takahana:20210620182350p:plain

いきなりデータ分析や仮説立案をやらない方がいいかも

なぜかというと、私がいきなりデータ分析や仮説立案をやろうとした結果、身にならなかったためです。
ただ、これは私みたいにデータ分析や仮説立案を全くやったことがない方に言えることなので、データサイエンティストやビジネス職のスキルをお持ちの方には当てはまらないかと思います。

身にならなかった要因として以下のことを考えています。

  1. メインの実装タスクのスコープ外のことだったので優先度が低くかった
  2. エンジニアとしての土台を作るのが最優先なのにあれもこれもやろうとした

1点目について、私がはじめに担当したタスクは仕様がすでに固まっていて実装から進められる状態でした。したがってメインタスクは実装なので、自ずとデータ分析や仮説立案をやってみる時間を作れませんでした。

2点目が大変重要なのですが、エンジニアの土台がないのにあれこれやろうとすると、今一番伸ばすべきエンジニアスキルがおざなりになってしまいます。また開発にジョインしたばかりなので、業務をしっかり遂行することこそが組織的には求められています。
もしあれこれやろうとして進んでいくと、エンジニアの土台がない、すなわち信頼がないので難しい実装タスクを任せてもらえなくなります。
グロース施策は難しかったり早さが求められたりするので、そもそもエンジニアとして信頼されていないとグロース施策にアサインされません

どのようにグロースを学んでいくか

前節で述べたように、新卒1年目の僕に求められているのは「エンジニアの土台づくり」です。
とはいえ、グロースに関する学びは継続したいところです。

そこで、私は以下のようなスタンスで学んでいこうと思っています。

  1. エンジニアの土台を作ることが最優先
  2. グロースハッキングマインドセットを養う

1点目については、一人前のエンジニアになれるようにスキルアップするということです。私の場合は、設計力が弱いのでその力をつけていきます。

2点目のグロースハッキングマインドセットは、グロースエンジニアには必須のマインドセットのことです。詳しくは次節で説明します。

グロースハッキングマインドセットとは

グロースハックとは

私は「グロース手法の1つで、グロースさせる仕組みをプロダクトに組み込むこと」だと理解しています。グロースハックの事例としては、無料クーポンを配布したり課金導線を改善したりするなど様々です。

「グロースハック」と「グロースハックの事例」については、それぞれ以下が参考になりました。

3つのマインドセット

What is a Growth Hacking Mindset? (+ 5 tips to develop it)の中では、主に3点挙げてられていました。

  • Always open for alternatives
  • Data-driven decision making
  • High digital intelligence

それぞれ翻訳すると以下のようになります。(※曖昧)

f:id:go_takahana:20210627143042p:plain
グロースハッキングマインドセット

f:id:go_takahana:20210627143349p:plain
3つのマインド

グロースエンジニアのスキルセット

残念ながら体系だったスキルセット一覧は見つかりません。 ただ、1つの指針になるのが「Growth Hacker Skills in 2021: Technical, Analytical and Marketing Skills」という記事です。

記事ではグロースハッカーに必要なスキルが「Fundamental skills」「Generalist skills」「Specialist skills」の3つのレベルに分けれられています。

たくさんのスキルが必要で驚いたり迷ったりするかもしれませんが、駆け出しエンジニアがまず身につけるべきは「Technical Skills」です。つまるところ技術力のことで、Androidエンジニアの私にとってはAndroidアプリ開発スキルがそれに当たります。

次に身につけたいのは「Growth Hacking MindSet」です。記事にある図では「Technical Skills」の隣にあることがわかりますが、このように隣接するスキルを順番に身につけていくのが良さそうです。

まとめ

  • いきなりデータ分析や仮説立案をやらない方がいいかも
  • 新卒1年目のエンジニアにまず必要なのは技術力
  • 持っているスキルに隣接するスキルを順番に身につけていく

終わりに

本記事では、グロースエンジニアを目指して学んだことを紹介しました。

読んでくださった方に何よりお伝えしたいのは「グロースエンジニアは本当に"強い"エンジニアである」ということです。 グロースエンジニアに求められるスキルやレベル感がわかると「グロースエンジニアになりたい!」とは簡単に言えなくなるのでないでしょうか。

実際私も簡単に言えなくなりましたが、プロダクトを良くしたい・事業にもっとコミットしたいと思うならグロースエンジニアを目指していくべきだと思います。

これからもグロースエンジニアについて考えていきます!